小学生の時の世界って狭いものよ

今日、本屋で
「BOMBアイドル30年読本」という本を立ち読みした

姐さんの表紙の号は「完売率９８．９％だった」

という記述があった。

この号が発売された時、おいらは小学生

本屋といえば、近所の２～３坪しかない
漫画や雑誌と、あと文庫本がちょっとしか置いてない
小さなお店が、１軒だけだった

その時、おいらは「コロコロ」「ボンボン」
（どっちか忘れた）を
購入するために、その店に立ち寄った時に
この姐さんが表紙の「ＢＯＭＢ」を見つけた
心がぐらぐら動いた。ものすごくグラグラと

だけど、家から「コロコロ」「ボンボン」が
買えるだけのお金しか持たされていなかった

その「コロコロ」「ボンボン」を、おいらしか読まないのなら
迷わず、その姐さんの表紙の本を、
店主のおじさんに「これください」って渡していたであろう。

だけど、おいらだけでなく、アニキもその漫画本を読むので
おいらが、いくら心グラグラになっても、
姐さんが表紙の本を買うわけにいかなかった

なので、おいらは店主のおじさんに
姐さんが表紙の本を指さして
「小遣いがたまるまでとっておいて」
って言った。

言ったとたん。
店主のおじさんは、ものすごくニタニタ笑った。
その顔を見たとたん。おいらの背中に寒気が走った

「あ～。子供が買っちゃいけない本なんだ」って
理解したおいらは、
「ほんとに、これをとっておく～～ん？」って
ニタニタしながら聞くおじさんに
「うん」とは言えなかった
「やっぱりいいです」って、小さな声で言って


あ～あの時、おじさんのニタニタ顔に
負けない心がおいらにもあったならな～～～

それに、あの時のおいらの世界には、
ほんとにご近所しかなかったから
三宮に行けば、もっと大きな本屋があるなんて知らなかったしな～

あ～あ～～
おいらは、本の中身なんてどうでもよかったのに
姐さんの表紙と、姐さんが載っているページだけで
他の大人な内容のページなんて
ど～～～でもよかったのにな～～